読書

辻村風イタイ男

ここ数年、辻村深月の本を読むようになりました。 彼女の作品には、独特のイタイ男が登場します。 妙に自信があるが、努力もしないし、実力もない。 その上、人を見下し、「あいつらは何も分かってない」などと言い出す。 周囲に甘や […]

『映画を撮りながら考えたこと』

是枝監督が書いたエッセーを読了しました。 タイトルが「映画を撮りながら考えたこと」なので、 当たり前の事ながら、どんなこと考えて映画を作っているんだろうという 興味から購入したのですが、 読んでみると内容の半分が、ディレ […]

なぎさ

山本文緒の『なぎさ』を読みました。 ストーリーは、疎遠だった姉妹が、 海辺の街でカフェを始める。。 みたいなありきたりな話なんですが、 それをよくぞここまで、とばかりに深みのある人間ドラマに仕上げています。 読むと、少し […]

スティーブ・ジョブズ

ジョブズの公式自伝「スティーブ・ジョブズ」を読む。 合わせて900頁近かったがあっという間に読めた。   久々に、面白いなぁ、と感心する本だった。 いくつかのポイントに分けて感想を述べたい。 ■人物像 読んでい […]

『王とサーカス』

米澤穂信の「王とサーカス」を読む。 本屋大賞にもノミネートされている作品だ。   あらすじは、本を読んでいただければと思うのだが、 「王とサーカス」という謎めいたタイトルの秘密についてちょっと触れたい。 舞台は […]

「海辺のカフカ」

ひさびさに村上春樹を読んだ。 何となく、この辺から村上春樹の描きたい世界というのが固まってきたように思う。 かつて読んだ古い作品は、どこかふわっとしていたが、 迷いがなく、一つの方向にしっかり進んでいるような印象を受けた […]

「プラナリア」

今、仕事が落ち着いているので、比較的読書の時間がとれる。 結構読んでいるのだが、いわゆる「当たり!」という本に巡り会えない。 そんな中、山本文緒の「プラナリア」は面白かった。 「働かない人間達」を描いた短編集だが、 非常 […]

りゆうがあります

最近、「りゆうがあります」という絵本が、売れているそうだが、 文学にも共通するらしい。 大江健三郎の「個人的な体験」を読んだ。 言葉を自在に扱い、心情を描くその手法は見事としか言えないが、 ラストが納得いかない。 そう考 […]

「職業としての小説家」

村上春樹のエッセイ。 作家としての村上春樹は正直苦手なのですが、 生き方は共感できます。   一頃前の作家というと、デカダンスという言葉に 代表されるように、退廃的な生活をしている雰囲気があります。 ゴールデン […]

芥川賞

芸人の又吉直樹さんが芥川賞を受賞して、 話題を振りまきましたね。   一方、古舘伊知郎さんから、 「芥川賞と本屋大賞の違いがなくなっている…」 との発言があり物議を醸しています。 私としては、又吉さんの作品を読 […]

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