読書

好きなものと優れてるもの

「書くとは、自己肯定の他者否定だ」 と、師匠の猪又憲吾先生がよく酒の席で言っていた。 だから、多くの場合作家は他人の作品に対して手厳しい。 誰でもあることだが、どんなにヒットした作品でも、 好きな作品と嫌いな作品がある。 […]

目標設定の仕方

イチローは、若い頃から打率ではなく、 安打数に重きを置いて目標設定していた。 私の記憶がたしかならば、イチローが登場するまで 安打数などほとんど注目されることなどなかった。 シーズン最多安打数というタイトルもここ最近出来 […]

「ぼんくら」

宮部みゆきの江戸物を初めて読んでみました。 ミステリーの書き手だけあって、ストーリーテイリングが見事。 人物描写も面白い。 ただ、彼女の作品に全般的に言えることかもしれないけれど、 オチがいまいち。 動機が強引な感じがし […]

「テロリスト」

スウェーデンの作家・マイ・シューヴァルとペール・ヴァールー夫妻が 書いた刑事・マルティン・ベックシリーズの最終作品。 マルティン・ベックシリーズは、何作か読んでいる。 やはり、このシリーズの魅力はミステリーよりも人間ドラ […]

「罪と罰」

ドストエフスキーの代表作。 2週間かけて読み終えました。 思うところがあり、このテーマのものを何作か読んだのですが、 どれも食い足りない感じがしていました。 そこで、王道を改めて読んでみようという気持ちになり、読みました […]

下町ロケット

池井戸さんの出世作。 直木賞受賞作でもあるが、基本的にはいつもの池井戸さんの世界の話。 やっぱり、融資が滞り、訴訟を起こされたりする。   池井戸さんのは、何冊が読んでいるが、 どれも話が似通っている。 しかし […]

「重力ピエロ」

伊坂幸太郎の代表作。 レイプ犯に襲われた母から産まれた弟。 兄を語り部に、物語を紡いでいった。 この重苦しいテーマに対して、軽妙な語り口。 ただし、テーマを決して軽く扱ってはいない。 むしろ、真摯に向き合い、悩み苦しみな […]

「黒猫館の殺人」

綾辻行人の館シリーズ第6弾。 叙述トリックにもいろいろなパターンがあるのか、と関心。 一つの形としておもしろい。 その上で、もう一ひねり欲しかった。 トリックや意外な犯人、という仕掛けはない。 そうであれば、松本清張のよ […]

「夜のピクニック」

今さら恩田陸の「夜のピクニック」を読んでみました。 読後第一声は、「よくこの内容で400ページ書いたな」ということ。 これは、批判ではなく、純粋な関心です。 ネタも地味で、大きな出来事もないけど、 高校時代の淡い感覚を頼 […]

「殺人交叉点」

叙述トリックの古典。 と、分かって読んだので衝撃は少なかった。 予備知識なしで読むと衝撃が強いのだろう。 フランスの推理小説なので、ちょっとおしゃれ。

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