「〇〇に育てた覚えはありません」
という親の台詞をよく聞きます。
自分が親になってみると、この台詞が傲慢に思えてなりません。
なぜ、そう思うかというと、
この時点で親としての評価を求めているように感じるからです。
○○に育てた親…というアピール。
ただ、アピールしたい気持ちも分かります。
馬鹿な親とか、きちんと育てていない、
と世間から思われるのは、身を切られるくらいつらいことですし、
恥ずかしいことです。
自分の人生そのものを否定されたような思いになります。
だから、私は親としての評価を気にしないように心がけています。
子どもが何かしたら、
「わがままな子に育てた覚えはあります!」
と冗談めいて、叫びます。
子どもがわがままを言わなくなったら、それこそ危機的状況だと思うからです。
そして、子どもがわがままで他人様に迷惑を掛けたら、
その責任は親として負えばよいのです。
もちろん、子どもには注意をします。
良いことと悪いことは教えます。
ただ、迷惑をかけない子どもがいたら、それこそ心配だと
頭の隅に置いておきたいのです。
反面、自分が完全に上記のことが出来ているか、
全く自信がありません。
心の隅には、親としての評価をバリバリ気にしている自分もいます。