ルーク・トンプソン。
どれほどの人が彼の名前を知っているでしょうか?
名前は知らなくても、さきのラグビーW杯での試合を観た人なら、
思い出してほしいです。
傷だらけの顔で、垂れ目の白人。
と、言えば、顔を思い浮かぶ人もいるかもしれません。
これまで3度のW杯に出場している、日本の至宝。
そう…帰化したので、彼も立派な日本人です。
リーチマイケル主将とともにチームを献身的に支え、
そのプレーぶりは、清宮克幸にして、「今大会のMVP」と言わしめたほど。
長く近鉄ライナーに所属。普段は関西弁で、仲間からは「トモさん」の愛称で呼ばれています。
南アフリカ戦。
試合終了間際、日本は南アフリカ陣内深くに攻め込みました。
点差はわずか3点。
しかし、フォワードは疲れ切っていました。
そんな時、トモさんは息を切らせ仲間に向かってこう言ったそうです。
「歴史変えるの、誰よ?」
片言の日本語での問いにフォワード全員が、
「俺たちだ!」と間髪入れず答えたそうです。
その後のスクラムは、この試合最高のスクラムを組みました。
それが、運命の「スクラム選択」を生み、
ひいては勝利に結びついたのです。
トモさんが脚光を浴びることはほとんどないでしょう。
しかし、W杯で彼の果たした役割は計り知れない…
34歳。
次のW杯までに、トモさんの代わりを見つけなければなりません。
https://www.youtube.com/watch?v=WDQ0Dm1cbCQ