開幕4番

ジャイアンツの大田の調子がいい。

紅白戦で連日の活躍。

ホームランも飛び出した。

 

ただ、巨人ファンならば誰しも

どこか不安を抱えて見ているのではないだろうか。

なぜなら、これまであまりにも打てない大田を見続けてきたからだ。

 

チャンスに腰の引けた三振で敢えなくベンチに下がる

大田の印象が今も脳裏に焼き付いているのだ。

 

一方で、その時の大田と今の大田の違いも分かる。

一つは懐が広い。

ボールを追いかけていたあの頃に比べて、

今はしっかりと呼び込んで打っている。

 

大器と言われたまま、結果が出ずに球界を去っていた選手は多い。

大田がそうならないとも限らなかった。

昨年のシーズン結果が出なければ、

そろそろ戦力外かトレードという話もあっただろう。

 

それが、今、堂々の活躍を見せようとしている。

 

ただ、本当にこれからだ。

 

シーズンが終わって、3割30本30盗塁している大田を夢見ている。

いや、それ以上の数字を彼ならば残せるだけの力は持っている。

 

応援をすると言うよりも、祈るように大田を見てしまうのは、

これまでやきもきされた長い時間がそうさせているのかもしれない。

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