ノートの書き方というのをここ数年、
いや、10年以上研究している。
いろいろとやってみた。
無地のノート、バインダー、メモ帳をつなぎ合わせる…
しかし、どれもパッとしなかった。
小説やシナリオを書く場合、
いきなり、原稿用紙に向かって泉のように言葉があふれ出し、
気がついていれば出来ていた、
なんてことは少なくとも私にはない。
ノートである程度構想を練りながら、
うんうんと唸るという過程が必要なのである。
つまり、かなりの時間、ノートに向かっている時間が増えてくる。
そうすると、ある日、気づいたのである。
ノートは頭の中にかなり近くなければならないのでは…と。
頭の中をノートで表現するには、どうすればいいか。
そのヒントを最近、ある書籍から得た。
「頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?」
http://thinknote.jp/publish/book_information/
という書籍である。
内容はなんてことない。
しかし、シンプルであるが故に深い。
簡単に言うと、ノートを3分割して、
左から「板書」「気づき」「要約」に分ける。
「板書」にあたるところは、
打ち合わせの内容や
企画のアイデア、
キャラクターの特長、
構成をするときにはストーリーボードでもいい。
とにかく、事実となるものを「板書」欄に書く。
すると、気づくことが出てくる。
疑問点も出てくる。
それを「気づき」欄に書く。
最後に「要約」欄にそのために何をすべきか。
もしくは、結論は何か?ということを書いていく。
やってみると、結構目から鱗。
かなり頭が整理される。
ふいに、学生時代を思い出してしまう。
先生の板書を必死にうつしていたけれど、
家に帰ってノートを見てもちんぷんかんぷん。
この方法を学生時代に習得していれば、
人生が変わったかも、なんて思ってしまった。