動画スクールPAVIOSの講師をしている、大林です。
現役テレビディレクターとして、最近ではNHKの医療番組なども作っています。
間の価値観はそれぞれ違っていますが、
一方で多くの人が感じる共通の感情はあります。
それを私たちは「フツー(普通)」と呼んでいます。
人とは違う発想が求められるクリエイティブな世界では、
「フツー」であることは欠点とされがちであり、
自分は、「フツー」ではなく、「変わった人間」であると思っている人たちの集まりが、動画クリエイターと言えるかも知れません。
かつて、私もそうでした。
ただ、長い間仕事をしていくと、その考えが少しずつ変わってきました。
視聴者の立場に立つ感覚
動画を制作する上では、他の人と違う視点や角度を持たないといけない、というのは事実です。
そうしなければ、注目してもらえないし、「へぇ~」と思われたり、「面白い」と思われたりすることは難しいと思います。
ただ、視聴者はどんなことを面白いと思ってくれるか、どんな見せ方をしたら笑ってくれるか、問うときに、絶対に「フツー」の感覚が必要なのです。
動画を観たときに
「フツー」の人はこんな風に説明してもわからないよな。
「フツー」の人はこんなこと興味ないよな。
「フツー」の人は笑わないな、こんなことでは。
といった具合です。
だから、自分の中に「フツー」がある人は強いのです。
これから求められるのは斬新さではなく、
世の中のフツーをつかめる人だと私は思います。
それが何か問うことが、クリエイティブの原点かも知れません。