７年～８年ほど前、子ども番組を作っていた。
そのとき、子育て相談のコーナーがあり、お母さんからこんな悩みがいくつも寄せられた。
「ついつい苛ついて子どもに怒ってしまう。どうしたらいいだろう」
そのとき私はまだ、子どもがいなかったのでそんなに怒るか？
と実感が湧かなかった。
そして、今…
このときのお母さんと同じ事を思っている。
「なぜ、こんなにも苛つくのか」
違う言い方をすると、
「なぜ、こんなにも苛つかせるのか」
原因はいろいろあるだろう。
どうでもいい存在ならば、きっと苛つかないと思う。
自分の子どもだから、放っておけないから苛つく、それもあるだろう。
しかし、最近、思うのは、
大抵のことは怒らないのだが、わざわざ苛つかせることを娘が選んでしているように思えてならない。
いや、実際にはわざわざ選んでいるわけではない。
娘にしてみれば自然に振る舞っていることが、ことごとく私のツボに填まるのだ。
もはや、偶然ではない。
冷静に娘がしていることを振り返ると、
その言動など、元々私が言っていることを繰り返していたりする。
つまり、私の嫌な部分が鏡を合わせるように露呈しているから、苛つくのではないか。
ただ、その答えが出たところで、苛つきは収まらない。
むしろ、増長されるのだが…
怒りながらも、娘の言いなりになる父。
この前、遊びに来た姉からは「使いっ走りにされているね」と言われる始末。
苛つきながらも、オヤジはどこまでも、娘に甘い。
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