『とある公共放送の制作現場-2 ~役職~』

随分、更新が途絶えてしまいましたが、もう少し、公共放送の制作現場についてお話ししたいと思います。

 

前回、独特な呼称についてお話ししましたが、役職(ポジション)についても独自の呼び方があります。

私のポジションは、【ディレクター】なのですが、NHKでは、【PD(ピーディー)】と呼ばれます。

プログラムディレクターの略らしいです。

基本的に番組の取材や編集など中心になって実行するのは、私のようなPDが行います。

 

NHK内部では、いわゆるADというのは存在しません。

(外部プロダクションの中ではありますが…)

 

また、スタジオは完全に専門化されていてフロアを仕切る【FD】のチーフはベテランが就くことが多いです。

スタジオを盛り上げながら、いかに、スムーズに進行していくか、これは職人技が問われます。

 

そして、番組を作る上で最大のキーを握るのが【CP(シーピー)】です。

CPとは、もともとチーフプロデューサーの略らしいのですが、NHKでチーフじゃないプロデューサーを見たことがありません。

つまり、プロデューサー = CP が呼称になっているのです。

 

役割は、番組の責任者であるとともに、番組内容のクオリティコントロール。内容が合っているか、間違っているかのチェック。

もちろん、それ以前に企画の成否、撮影前の打ち合わせなど多岐に渡ります。

 

番組を作るのに多くのスタッフが関わりますが、

基本的には、PDとCPの二人三脚で作っていくのです。

 

こんな感じで制作した番組が、明日放送されます。

 

■放送概要

<BSプレミアム>

「医師の闘病から読み解く がんを生きる新常識2」

 

・放送日時

12月8日(土)21時~23時29分 (149分)

 

お時間のある方は是非、ご覧ください。

 

よろしくお願いします。

 

 

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