「正しさ」について

エンターテイメントの難しさをこの頃よく考える。

今年は、ありがたいことにキー局の仕事を何本かやらせてもらったので、

特に…

 

当たり前のことだが、キー局のプロデューサーは皆、頭が良い。

それも、とんでもなく…

正しい方法を知っている。

例えば、「テレビ番組」という教科があったなら、

常に正解を言い当てる。

 

本当に感心させられる。

 

ただ、現場で思ったことは、

「正しい」ことと「面白い」ことは違うのでは…ということ。

視聴者は必ずしも、正しく導いて欲しい、とばかり思っていないのではないか、という疑問。

正しくしようと思って、あまりにも理路整然としすぎたものは、

すっかり角が取れて、印象に残らないものになるのではないか。

 

もっとも、年かさは増しても、大した技術も経験もない私だから、そう思うのかも知れないが。

 

「正しい」ことも大切。

そして、正しいという前提で、どう面白くさせるか、

現場で闘わなければならない。

 

そのためには、何が面白いのか、

どうして面白いのか、日々、自分の中での指標を持っていないと、

全く闘うことが出来ない。

そんなことを痛感する、今日この頃である。

 

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