役者・成宮論

元俳優・成宮寛貴さんを初めてテレビで観たときの衝撃を今でも覚えている。

「高校教師・2」で、確かソニンを陥れるホスト?役だったような気がする。

記憶が曖昧だが…

 

元々、初代「高校教師」のファンだったので観たのだが、残念ながらドラマ自体は、あまり好きにはなれなかった。

その中で、一際異彩を放っていたのが、成宮氏だった。

 

2003年。今から13年前。

あの時代を語れるほど、敏感な時代感覚はないのだが、

どこか混沌としていたように記憶している。

本当に何となくだが、その混沌とした時代の影に埋もれるようにして生きている若者の叫びを、

私は成宮氏から感じた。

 

彼が俳優として成功していく過程で、

そうした影の部分は薄れていったように思えたが、

どこか危うさだけは残っていたように思う。

 

虚像と実像。

俳優ならば誰しも抱える、光と影。

 

成宮氏の影に何があったかは知らない。

ただ、あの危うさを抱えた俳優が1人減ってしまったことは残念だ。

 

加えて言うと、あの頃、成宮氏のような俳優は希有であったが、

今の若手俳優では、スタンダードになっているように思う。

売れている俳優は、誰もがあの怪しげな光を放っている。。

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