小金井公園には、子供用の自転車をレンタルできる。
さらに、練習コースがある。
小さい子どもにとっては、とてもありがたい。
3歳7ヶ月になる娘も何度となく、補助付きの自転車に乗り、
随分、乗りこなせるようになった。
そこで、「補助なしを練習したい!」と言いだし、
昨日、初めて補助無しを練習した。
もちろん、すぐに乗ることは出来ないので、
私が後ろで支えながら乗る。
ストライダーをやっているということもあり、
娘は、案外バランスを保てるようだ。
後半は、それなりにスピードを出せるようになった。
この分だと、来年には補助無しを乗れるかも知れない。
ただ、親の方が疲れる。。
小さなコース一周するだけで、ヘトヘト。
子どもは疲れていないが、「俺が疲れたから休憩して」と強制的に休憩させた。
そんな中、周囲に目を転じていると、
小学生くらいの子どもに、熱血指導するお母さんの姿が目に付く。
「何で出来ないの!」「自転車のせいにするな!」
「もっと、練習して、努力する!」
小学生くらいになると、恐怖心が芽生えているのか、
怖がりながら、自転車の練習をする子が多い。
そんな中、お母さんにガミガミされると完全に萎縮してしまう。
子どもは泣きべそをかきながら、頑張るが一向に上達する気配がない。
率直にその光景を憐れに思った。
どれだけ怒鳴っても、逆効果であろうと感じたからだ。
きっと、子どもは上達しない。
しかし、この生産性のない憐れな熱情が、胸を打つ。
苦しくもなる。
きっと、親に対する子どもの盲目な期待の中ある、
憐れさを突きつけられたからであろう。
とどのつまり、親の期待など、エゴ以外の何ものでもない。
それでも、期待する。
希望を押しつける。
結果的に、憐れだ。
憐れだが、親とはそういうものなのだろうと思う。
自転車に乗れないことを叱責し、罵声を浴びせる母の姿に、
滑稽な親の思いを映し出されたように思い、
やはり、苦しくなる。