明石家さんまを人生でどのくらい観ているだろう。
ふと、最近、そんな疑問を浮かべることがあった。
小学校の頃、「オレ達ひょうきん族」で彗星のように現れ、
以来、テレビにずっとさんまさんがいた。
週に一回はさんまさんの番組を観て、
それが、何年も、何年も続いた。
様々な番組があるが、私が一番印象に残っているのは、
「ん!?さんま」だ。
日本テレビの深夜で放送されていた番組で、
短期間しか放送されなかったと思う。
この時期は、ウッチャンナンチャンやダウンタウンが台頭してきて、
さんまさんのパワーが落ちたと言われていた。
そんな中、離婚をして吹っ切れたのか、
とにかく、この番組は面白かった。
番組では、毎回ダメな人間が現れる。
吉本のトンデモマネージャ、英語が出来ない英語通訳のイスラエル人などなど…
彼らをネタにして、後の「カラクリTV」に繋がるようなクイズを展開。
私のような人間が論じるのはおこがましいのだが、
さんまさんのすごいところは、
不幸をエネルギーにするところだと思う。
ダメな人間、失敗や挫折…
そうした事に対する眼差し。
人間はダメなものだという諦念。
だから、笑いに出来るのだ。
大学生の時に「さんまもシフトチェンジしてパワーアップしたな」
などと、生意気なことを友達と話していたことを思い出した。
ただ、そのシフトチェンジが、その後、20年経つ今まで続くとは、
夢にも思わなかったけれど。