何の対策もしなかったバイリンガル幼稚園の受験には、
あっさり失敗し、不合格。
それから、幼稚園は二つに絞られました。
一つは、ノビノビが売りのA幼稚園。
もう一つの候補が、とにかく近いB幼稚園。
二つの幼稚園とも悪くはないのですが、決定打に欠ける。
というのが、二人の共通意見でした。
もちろん、それぞれ良いところがあるのですが、
物足りないところも正直ありました。
本当に、いろいろな側面から夫婦で話し合いました。
妻は表を作り、徹夜でメリット デメリットを洗い出したほどです。
考えに考えた挙げ句、娘自身が一番行きたいところに行かせることが良いのでは…
という結論に達しました。
A幼稚園の特長はノビノビですが、もう一つバレエ教室があるということです。
娘は最近、バレエに感化されています。
B幼稚園は近所なので、しばしば行くことがありました。
そこで娘が気に入っているのが、亀です。
亀を何時間でも見ているのです。
なので、私が聞いてみました。
「ねぇ、亀さんとバレエどっちがいい?」
娘は迷うことなく言いました。
「亀さん」
それを聞いた瞬間奥さんが「はい、決まり! B幼稚園!」
と、叫んだのです。
私は思わず「ええーー」と絶叫しました。
散々迷って、議論を尽くした挙げ句、「亀さん」の一言で決めるのか…と。
しかし、結果的にこの一言が決め手となり、
B幼稚園で昨日、入園手続きを済ませました。
手続きが終わった後、園庭で無邪気に遊んでいる娘の姿を見て、
ここで良かったのかも。
と、感じました。
とにかく、娘の幼稚園ライフは「亀さん」の一言で始まることになります。