近所の小さな神社で行われていた、
夏祭りに娘と二人で行きました。
出店の前を歩いていると、娘の足が止まります。
なにやら気になるおもちゃを見つけたみたいです。
すると、横から小学校くらいの男の子連れのお母さんの
声聞こえてきました。
「やっだ~ こんなう〇こ」
お母さんの口から「う〇こ」という言葉を聞くことも珍しいので、
ふと、見ると、目の前に確かに「う〇こ」の形をした
カチューシャが…
男の子も「別に買わねぇよ」と、笑ってその場を立ち去りました。
その親子の会話に気を取られている隙に、
娘がおもむろに何かを手にしているのが分かりました。
もう、この展開ならばおわかりでしょう。
そうです。
「う〇こ」の形をしたカチューシャです。
出店のお兄さんが、「お姉ちゃん、頭にのせてあげようか?」
などと余計なことを言ってきました。
私はおそるおそる聞いてみました。
「これ、う〇こですか?」
「違いますよ、ソフトクリームです」
「あっそうですか…」
と、ほほえむ、私。
しかし、それが何かという問題よりも、
それが何に見えるか、ということが問題だろう。。
などと、葛藤は続いたのですが、もはや手遅れ。
ソフトクリームよりは確実に甘い父は、
娘にそのう〇こに見えるカチューシャを買ってあげたというわけです。
家に帰ると、留守番をしていた奥さんから、
「何、そのう〇こ?」と聞かれました。
娘は「う〇こじゃなくて、ソフトクリームだよ」
と、にこにこして言っていました。
「フツーそんなの親が止めるでしょ。
私がいたら絶対買わない」
と、妻は笑っていましたが、目は笑っていませんでした。