芸人の又吉直樹さんが芥川賞を受賞して、
話題を振りまきましたね。
一方、古舘伊知郎さんから、
「芥川賞と本屋大賞の違いがなくなっている…」
との発言があり物議を醸しています。
私としては、又吉さんの作品を読んでいないので、
なんとも言えません。
ただ、作品に対しては、誰が書いたか、ということは
関係ありません。
作家にとって、作品が名刺で作品が履歴書です。
良い作品を書いた人がたまたま芸人だった、というだけではないでしょうか。
もしくは、芸人は今や非常に人気があり、
たくさんの才能が集まっているので、
その中に非常に優れた文才の持ち主がいた、ということも
言えるかもしれません。
ならば、受賞は必然とも言えます。
とにかく、読んでみようと思います。
さて、芥川賞ですが、
過去振り返り、私が読んだ作品をレビューしてみようと思います。
これを機会に皆さんも読んでみてください。
ただし、レビューは個人的感想なので、参考にならないかもしれませんが。
第115回(1996年上半期) – 川上弘美「蛇を踏む」 ☆☆☆☆★
『個人的にはこれぞ芥川賞。だと思っています。不思議な世界観。文体。純文学でおすすめは?と聞かれると、とりあえず、この作品を紹介します』
第116回(1996年下半期) – 辻仁成「海峡の光」☆☆☆★★
『キモいキャラで最近有名ですが、海峡の光は結構好きです』
柳美里「家族シネマ」☆☆☆★★
『このエグさは好きなのですが、ちょっとエグすぎるので好き嫌いは分かれるかもです』
第120回(1998年下半期) – 平野啓一郎「日蝕」★★★★★
『正確に言うと読んでいません。買いましたが。。読めませんでした。凡庸な頭の私には全く理解できませんでした』
第127回(2002年上半期) – 吉田修一「パーク・ライフ」☆☆★★★
『吉田修一は好きですが、「パーク・ライフ」は合いませんでした。文庫に収録されていた「flowers」は結構好きです。この幅の広さが、その後の活躍につながったかもです』
第130回(2003年下半期) – 金原ひとみ「蛇にピアス」☆☆★★★
『読んだはずなのですが、あんまり印象にないです』
綿矢りさ「蹴りたい背中」(最年少受賞)☆☆★★★
『これ…純文学? という印象でした。当時は。今読むと違うのかな?』
第132回(2004年下半期) – 阿部和重「グランド・フィナーレ」☆☆☆★★
『結構好きだけど、直木賞でもいけるのでは? という感じはします。ただ、これを大衆文学と言ってはいけない風潮があるのかも、です。』
第134回(2005年下半期) – 絲山秋子「沖で待つ」☆☆☆☆★
『私が読んだ中で一番読みやすい、芥川賞作品。額面通りに読んでも楽しめるし、深く考え直すことも出来る。奥深い作家です。とにかく、読んでて楽しいし、心地よい』
第137回(2007年上半期) – 諏訪哲史「アサッテの人」★★★★★
『読めなかった。。』
第138回(2007年下半期) – 川上未映子「乳と卵」★★★★★
『ごめんなさい。読み切れなかったシリーズ、第三弾。奥さんもこれはつらいと言ってました』
第141回(2009年上半期) – 磯崎憲一郎「終の住処」☆☆☆★★
『嫌いじゃないけど、ちょっと曲解しすぎに思えました。狙いはあると思うけど、改行してほしかった』
第143回(2010年上半期) – 赤染晶子「乙女の密告」☆☆☆☆☆
『私が読んだ芥川賞作品の中で一番良く書けている、と思っています。純文学的要素をふんだんに織り込まれながら、ユーモアもあり、文章も比較的読みやすいです』
第144回(2010年下半期) – 西村賢太「苦役列車」☆☆★★★
『嫌いじゃないんですが…深く心に刺さりませんでした。趣味の世界だと思います』
第146回(2011年下半期)- 円城塔「道化師の蝶」★★★★★
『頑張ったけど読めませんでした』
田中慎弥「共喰い」☆☆☆★★
『すごく読みやすくて、ストーリーも好きです。ただ、深みはあまり感じませんでした』
第147回(2012年上半期)- 鹿島田真希「冥土めぐり」☆☆★★★
『あまり印象に残りませんでした。あれっ…読んだっけ? と一瞬考えてしまったくらい』
第149回(2013年上半期)- 藤野可織「爪と目」☆☆★★★
『好き嫌いで言うと、あまり好きではありません。なぜなら、リアリティに欠けると思うからです』