テレビ番組でギャンブル依存症のことがやっていた。
私は、以前競艇の番組をやったりしていたのですが、
全く博才がなく、ほとんど一度も勝ったことがありません。
勝利の喜びを知らないと、あまりのめり込むこともないものです。
しかし、このギャンブル依存症は、
専門家の間では病気として捉えられているようです。
依存症患者と通常の人とでは、脳の構造自体が変わっているという
研究もなされています。
基本的には一度填ってしまうと、
完全には治らない。
麻薬中毒のようなものだと指摘する専門家もいます。
番組の中で印象的だったのは、
家族についてです。
ギャンブル依存症の息子を抱えて、
お金を貸し続ける母親。
その母親がある日気づくのです。
息子を依存症から抜け出せないようにさせているのは、
私自身ではないか。
息子のため、と言いながら、
金の無心から解放されるため、
自分が楽になりたいから、お金を貸しているだけではないか。
そして、母親はお金を貸さないことが、唯一自分に出来ること、
と息子を家から追い出し、断絶しました。
こういう発想の転換は、出来そうでできないものだと思います。
苦しみの中からしか見えない世界というものがあるようです。
できれば、苦しまずに知りたいですが、そうもいかないのが人生ってことでしょうか。