ドラマ化もされている森博嗣の「すべてがFになる」を読んでみました。
この作品が発売された当初、私は理系の大学をちょうど卒業したばかりで、
理系文学と言われた同書に興味を抱いていました。
ところが、どうにも手が伸びない。
そうこうしているうちに、
18年の月日が経ち、ようやく、読破に至りました。
読んでみて。
22才の自分の判断が正しかったと思いました。
う~ん、形容しがたいこのやるせない気持ち。
何だろう。
一言で言うと、「人間ってそうだっけ?」というのが私の感想。
特別選ばれた人間は、我々と違う考えをしている。
それはそれで構わないが、
共感は出来ない。
選ばれた人間で、とてつもない天才であっても、
どこかに我々と同じ当たり前でくだらない情緒があるはずである。
それがないから共感できない。
テレビドラマでは、どんな展開になっているかわからないが、
期待できないと思うのは私だけであろうか。