エラリークィーンの国名シリーズ。
何作か読んでいますが、ちょっと雰囲気の違う作品のように思えます。
エラリークィーンといえば、本格ミステリー。
謎解きをメインとして、読者に挑戦的なメッセージを投げかけることで有名。
しかし、この作品は怪奇的で、それでいて情緒的な作品のように感じました。
その分、謎解きは物足りないのですが…
絶対的な推理能力を持つ、エラリークィーンが冷静さを失うというシーンは、
他の作品では見られないので、いいかもしれません。
ただ、通常のエラリークィーンを読みたい、と考えた読者は肩すかしをくらったように感じるのは間違いないです。