思わぬ産物

昨日の朝、バッグを見て青くなった。

入っているはずの携帯電話がないのである。

 

念のため、電話を鳴らしてみる。

しかし、コールはするが着信音は聞こえない。

 

これは、完全にどこかに置き忘れたのだ。

記憶を辿ってみる。

 

前日は赤坂で編集を終えて、

スポーツクラブに行って帰ったはず。

いや、その前にどこかに寄った…

すると、頭の中でカーネルサンダーの歌が流れてきた。

そうだ。

駅前のスタバが混んでいたので、

隣にある、ケンタッキーの寄ったのだ。

スポーツクラブの前にクリスピーチキンを一欠片食べたのだった。

 

ネットで調べてみると、朝、7時からやっているらしい。

相変わらず朝の早い私は、開店前30分前の6時30分になったのと同時に電話をすると、

店員が「ありますよ」と、あっさり答えてくれた。

 

そんな訳で開店と同時に、ケンタッキーへ。

お礼の意味も込めて、

朝のセットを買って帰ってきた。

 

寝ぼけ眼で起きてきた奥さんが、

「何でケンタがあるの?」とビックリ。

事情を説明すると、

「ラッキー」と、ほくほく顔。

 

思わぬ産物に、我が家の朝飯はちょっと豪勢だった。

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