「そういえば、読んでいないなぁ」という作品を最近、立て続けに読んでいるのが、
今回は、『赤毛のアン』を読んでみた。
もちろん「花子とアン」でも注目されている、というのもあるのだが、
その前から、「赤毛のアン」というのは、
様々な作品でその作品名が挙げられていた。
例えば、辻村深月の「オーダーメード殺人倶楽部」の中では、
主人公の母親が赤毛のアンに憧れて、何度も読み直すほどのファン。
その母親に反発している主人公の名前はアンである。
さらに、「リーガルハイ」の中でも、
愚直に真実に向かい立ち向かっていく新垣結衣に対して、
「お前は赤毛のアンか?!」とコミカドの元妻が毒づくセリフがある。
いずれも、「赤毛のアン」に対するアンチテーゼだが、
逆の見方をすると、赤毛のアンがベースとなっているのではないか、と
思えなくもない。
それで、読んでみた感想だが、普通に面白かった。
完全なアンのキャラ勝ちという作品である。
なるほど、アンチテーゼにしたくなる気持ちも分かるが、
キャラが立っているからこそ基準にしやすいのだろうと思った。
ちなみに、赤毛のアンのエピソードの多くは、
「花子とアン」の中でも登場したりするので、
ドラマを観ていた方は読み直してみるのも楽しいかも知れない。