先日、ドラマを放映していた、池井戸さんの原作を読みました。
原作とドラマどっちが面白いか、という議論は個人的には不毛だと思っています。
というのも、原作がなければドラマは存在しないわけだからです。
ただ、ドラマ化するときに脚色が優れているかどうか、というのは、
評価できると思います。
ルーズヴェルトゲームは、私が思うに、大変優れた脚色をしたと思います。
一番感心したのが、専務のキャラクターデザインです。
原作では専務は「老人」と表現されるくらいの年齢。
ところが、ドラマでは江口洋介が演じています。
主演の唐沢寿明とは何度もライバル役で共演してる役者です。
つまり、唐沢寿明と江口洋介の対立軸を強くするためなのか、
専務役が原作よりもかなり強化されているのです。
原作では、野球部長が言っているセリフや会長が言っている大切なセリフを
専務に集約させたり…などなど。
あまり書くと、ネタバレにつながるので書きませんが、
専務を引き立てるためにかなりの工夫がなされています。
そして、その効力は確実に出ていると思っています。
私がドラマで一番感動したのは専務のセリフだったからです。