映画化もされた絲山秋子の代表作の一つを読みました。
いや~ひさびさヒットですね。
始めはなんだこりゃ? と思うくらいの下ネタ満載。
軽妙なタッチで描かれていくけれど、
中盤にかけて主人公ヒデが酒におぼれていきます。
そのおぼれていく感じが何とも言えない味を出しているのです。
そして、どん底で再会する額子との関係が切なく、愛おしいのです。
何よりこの作家文体が好きです。すいすいと読めるのに読み応えがあるのです。
まだ、彼女の作品は二冊くらいしか読んでいないので、他のものも読んでみようと思います。