4番論②

以前、4番をしっかりすえないと、巨人の連覇はない…

ということを書きましたが、

そんなこと百も承知の原監督はある決断をしました。

 

なんと、チームの柱であるキャッチャー阿部を

ファーストに回して、守備の負担を減らし、

4番に固定したのです。

 

4番が固まることにより、チームが安定。

巨人は阪神との三連戦に勝ち越しました。

 

再三、このブログでは原監督の采配を褒めているのですが、

今回も本当に感心させられました。

 

世間の論調では、巨大戦力を持っているから勝って当たり前。

などと言われますが、巨大戦力を持っていれば勝てるという訳ではないことは、

過去の巨人を見れば明らかです。

かつて巨人は各チームの4番バッターばかりをお金で引き抜いた挙げ句、

全く勝てないチームになりました。

勝っても、1シーズンのみで長続きしません。

長嶋監督時代、堀内監督時代のことです。

 

もちろん、ある程度の戦力は必要でしょう。

しかし、その戦力を生かすも殺すも監督次第なのです。

 

そうした観点で4番を考えてみますと…

阿部は34才。

キャッチャーミットを置いて、この先ずっとファーストで

プレーすれば、あと5年は活躍できると思います。

その間に、生え抜きの4番が育てばいいのですが…

生え抜きで活躍している若手は、

坂本、長野、橋本…いずれも中距離バッターです。

若手のスラッガーが現れれば、原監督は思い残すことなく、

次の監督にバトンを渡すことが出来るはずですが…

スラッガーを育てるのは容易ではありません。

あれほどの才能がありながら、伸び悩む太田を見ていると、

野球は本当に難しいと思えてなりません。

 

 

 

 

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