以前、4番をしっかりすえないと、巨人の連覇はない…
ということを書きましたが、
そんなこと百も承知の原監督はある決断をしました。
なんと、チームの柱であるキャッチャー阿部を
ファーストに回して、守備の負担を減らし、
4番に固定したのです。
4番が固まることにより、チームが安定。
巨人は阪神との三連戦に勝ち越しました。
再三、このブログでは原監督の采配を褒めているのですが、
今回も本当に感心させられました。
世間の論調では、巨大戦力を持っているから勝って当たり前。
などと言われますが、巨大戦力を持っていれば勝てるという訳ではないことは、
過去の巨人を見れば明らかです。
かつて巨人は各チームの4番バッターばかりをお金で引き抜いた挙げ句、
全く勝てないチームになりました。
勝っても、1シーズンのみで長続きしません。
長嶋監督時代、堀内監督時代のことです。
もちろん、ある程度の戦力は必要でしょう。
しかし、その戦力を生かすも殺すも監督次第なのです。
そうした観点で4番を考えてみますと…
阿部は34才。
キャッチャーミットを置いて、この先ずっとファーストで
プレーすれば、あと5年は活躍できると思います。
その間に、生え抜きの4番が育てばいいのですが…
生え抜きで活躍している若手は、
坂本、長野、橋本…いずれも中距離バッターです。
若手のスラッガーが現れれば、原監督は思い残すことなく、
次の監督にバトンを渡すことが出来るはずですが…
スラッガーを育てるのは容易ではありません。
あれほどの才能がありながら、伸び悩む太田を見ていると、
野球は本当に難しいと思えてなりません。