スーパームーン

昨日の夜、四国日帰り取材を終えて、

帰りの飛行機が飛び立つ前、

機長が

「本日は、テレビ塔からの情報で満月、スーパームーンと呼ばれる

月をご覧いただけると思います…」

などと言っていたので、楽しみにしていたが、

雲が多かったせいか上空からは見えなかった。

 

しかし、最寄りの駅に着くと家までの道すがら、

曇り空から顔を覗くようにスーパームーンが浮かんでいた。

ふいに、娘の顔が浮かんだ。

娘の名前は、春の月と書いて「春月」。

 

月は太陽に照らされなければ、

輝くことはできない。

人もまた、一人では生きていけない。

たくさんの人の力を借りて、ようやく輝くことが出来る、

ということを忘れないように娘の名に「月」という一文字を入れた。

 

家に帰ると、娘はすやすやと眠っていた。

 

家の窓の外に浮かぶ月を見た。

やはり、月は上空ではなく、

地上から見上げる方がいいかもしれない。

その方が風情がある。

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