毒と劇薬

楽天の代行監督が、佐藤さんからデーブ大久保にかわった。

チームは最下位。

普通の球団ならば、今シーズンは諦めて来シーズンから

新体制を…というところだが、そこは楽天の三木谷オーナー。

事業でも発揮されている貪欲な姿勢が垣間見える異例の処置である。

しかし、デーブ大久保という人選、個人的な意見を言わせてもらうと、

大正解だと思う。

デーブの指導力は、過去の実績からいっても間違いない。

さらに、戦略やアイデアに長けているし、

元キャッチャーだけあり、データ分析も怠らない。

初陣で、ゴールデンルーキー松井に白星をつけるという、

粋な演出もやってのけた。

 

もちろん、低迷しているチームの中で、

いきなり首位を伺うようになるまで浮上させることができるかは、

難しいかもしれないが、少なくともチームにとって劇薬になることは間違いない。

 

しかし、この劇薬が毒にならなければいいのだが…という

懸念は拭いきれない。

指導力は誰もが認めるところのデーブだが、

何かと問題の多い人物なのである。

過去、交際女性への暴力問題、

行き過ぎた指導による選手への暴力。

指導力が認められ順風満帆の時に、

必ずといって良いほど問題行動を起こし、左遷される。

これを、繰り返してきた。

 

星野監督の復帰が遅れて、

デーブが今シーズン最後まで指揮を執ることがあれば、

楽天は今よりは浮上する確率は高い。

もしかしたら、Aクラスを狙えるくらいまで立て直すことが出来る能力を

デーブは備えている。

しかし、それは彼自身をコントロールすることが出来て…という前提である。

この毒にも劇薬にもなる人物を、楽天首脳陣が使いこなすことが

出来るか見物である。

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