東日本大震災が発生した2011年。
ドキュメンタリーの取材で頻繁に被災地を訪れた。
その縁で今度、防災教育のプロジェクトに携わることになった。
中高生を対象とした防災授業で使う映像を制作することに加え、
講師として話をする機会を得た。
何を隠そう私は、大学で教育課程をとり、
中学・高校の教員免許を持っている。
教師への道を考えたこともあった。
しかし、断念した理由は教師も一公務員(あるいは職員)として、
組織の中で生きなければならず、
それが自分には合わないと考えたからだ。
結局、一匹狼で仕事をしている現在の状況を考えると、
その判断は間違いではなかったとも言える。
それが、およそ20年の時を経て、
教壇に立つことになるというわけだ。
運命とは不思議なものだ。
そんなわけで、今日から3日間、久しぶりに被災地に赴くことになった。
防災カリキュラムで使う、映像の撮影をしに行くのだ。
3年経ち、被災地がどうなったか、この目で見てこようと思う。