少し前になるが、とあるテレビ番組でアメリカの富裕層が独立した
市を各地に作っているという特集を観た。
アメリカの法律で、議会の承認があれば新たな市を作る事ができるらしい。
では、なぜ、富裕層は独立した市をつくろうとしたのか。
それは、行政サービスへの不満である。
人よりも数倍の税金を払っているのに、
警察の配置などは、治安の悪い貧困層に集中し、
自分達の住むところはかえって治安が悪くなる。
お金はある。
ならば、お金で行政サービスを買えないか、考えたのである。
そして、お金持ちは自分たちの居心地の良い市を手に入れた。
お金持ちが去った街は、たちまち財政難に陥り、
貧乏人はまともな行政サービスを受けることが出来なくなる。
これは、おそらく日本にも数年後訪れるであろう現実かもしれない。
世界を動かしているのは、1%の限られた金持ち。
一体、お金でどこまでのものが買えるのか、考えさせられる今日この頃である。