
「院内紹介60秒動画」本当に必要?
-患者さんの気持ちを想像できていますか?-
はじめまして。
株式会社パステックの大林です。
私は普段、NHKの医療番組を中心に、健康や病気に関する映像制作に携わっています。
「院内紹介動画を作りたいです」
クリニックや病院関係者から、そんな相談を受けることがあります。
正直、私はいつも少し立ち止まります。
本当に、その動画は必要なのか。
ただの紹介で終わってしまわないか。
患者さんの気持ちを置き去りにしていないか。
ご依頼いただく以上、
意味のある動画を作りたいと思っています。
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患者さんの受診ハードルは、どこにあるのか
動画を作る以上、必ず役割があります。
「院内紹介動画」であれば、一番の役割は『患者さんの受診ハードルを下げること』だと
私は考えます。
では、初めて医療機関を受診する患者さんは、何を求めているのか?
患者さんは、たくさんの情報を求めているようで、
実は情報では動いていません。
迷っている理由は、もっと別のところにあります。
• どんな人が対応するのだろう
• 冷たくされたらどうしよう
• ちゃんと話を聞いてもらえるだろうか
これは医療の問題ではなく、
「人に会うことへの不安」です。
つまり、受診のハードルは
病気の説明不足ではなく、
初対面への怖さではないでしょうか。
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音のない待合室で、映像に何ができるか
患者さんはスマホを見ながら、体調も万全ではない。
そんな状況で、
理念や特徴を伝えようとしても、
正直、届きません。
だから必要なのは、
理解させる映像ではなく、
不安をこれ以上増やさない映像。
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単なる紹介ではなく、物語をつくる
目的を達成するための一つの手段として、
院内を紹介するのではなく、
「一瞬の物語」を描くという方法もあります。
主人公は、医院ではありません。
院長でも、スタッフでもありません。
初めて受診する、ひとりの患者さんです。
初診患者が一番緊張している瞬間は、
診察室の前ではありません。
受付で名前を書く、その一瞬。
• 何て言えばいいかわからない
• 書類を間違えたらどうしよう
• 自分だけ浮いていないだろうか
ここで交わされる、
ほんの些細なやりとり。
• ペンをそっと差し出す
• 書類を静かに整える
• 急かさない距離感
その何気ないやさしさこそが、
患者さんの心をほどく瞬間だと思っています。
そこで、医院の理念となるようなキャッチコピーが入れられれば、
それだけで、その医院の考えが患者さんに伝わります。
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この60秒は、紹介動画ではありません
私が考える院内紹介60秒動画は、
• 集客のための動画ではありません
• 特徴を並べる動画でもありません
「ここで大丈夫だった」と
患者さんが思える瞬間を描く映像です。
受診を迷っている人の背中を押すのではなく、
不安を少しだけ軽くする。
それができたなら、
この動画は役割を果たしていると思います。
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最後に
院内紹介60秒動画は、
誰にでも、どの医院にも必要なものではありません。
だからこそ、
私たちは必ず立ち止まって考えます。
この医院にとって、
この患者さんにとって、
本当に意味のある60秒になるかどうか。
作れるか、ではなく
作るべきか。
そこから、映像づくりを始めています。
パステックの医療動画
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