副業について情報発信しているとあるユーチューバーが、
「1年で月収50万円稼ぐロードマップ」なる動画をアップしていました。
この論法を現役テレビディレクターの視点で分析してみたいと思います。
ユーチューバーが示したロードマップはざっくりこんな感じです。
①最初の3か月:動画編集者として月5万円
まずは、募集案件で5千円の仕事を10本 5万円稼ぐことを目標とする。
②3か月~6か月:直営業+ディレクターで月25万円
月5万円稼げるようになったら、YouTube運営者に直営業して単価を上げ、自分の手が回らない案件を他の動画編集者に外注して、月25万円稼ぐ。
③6か月~12か月:ディレクター+コンサルで月50万円
月25万円稼げたら、そのノウハウをYouTubeで発信し、同じように副業を目指す人のコンサルをして50万円稼ぐ。
う~ん。
一つ一つ行きましょう。
まず、募集案件で実績ゼロの動画編集者が月5万円稼ぐのはかなりシンドイです。
実績ゼロですと、1本1000円くらいまで単価が落ちています。
発注者も「実績が欲しいなら、これくらいの金額でもやってくれるでしょう」と踏んでいます。
ただ、無理ではありません。運と実力があれば、これはクリアできるかもしれません。
問題は次です。
YouTube運営者に直営業するのは全く問題ありませんが、手が回らなくなったら外注する。
外注してマネジメントする人のことを、動画編集ディレクターと呼ぶらしいです。
これも、無理ではありませんし、嘘を言っているわけでもないでしょう。
実際に、優秀な方はやっておられるのかもしれません。
でも、このことを情報発信することは危険です。
厳しいことを言うと、月5万円ようやく稼げる程度の動画編集者が他の動画編集者をマネジメントすることそのものが危険です。
数多くの動画編集を請け負えば、当然トラブルも発生することでしょう。
マネジメントする以上は、あらゆるトラブルにも対処しなければなりませんし、当然、クオリティコントロールもしなければなりません。
それに対応する知識や技術がなければ責任を持って、マネジメントなどできないはずです。
「いや、俺はやってるよ」
と、そのユーチューバーは言うかもしれません。
もしできたとしたら、それは、あなたが特殊なのです。
誰にでもできると錯覚させるような言い方をすることは、あまりにも無責任です。
③は、私から言わせれば夢物語です。
教えてほしいと頼ってくる人に、高額なお金をいただくだけのノウハウを提供できる人など、ほんの一握りです。
にもかかわらず、これをロードマップとしていけしゃあしゃあと情報発信するなんて…
はっきり言います。
動画編集を舐めるな、と。
そして、純粋に動画が好きで真剣に取り組んでいる人に対して、「楽して稼げます」的なメッセージを安易に発信することは失礼だと警告します。
もう一度、その情報が本当に後進の皆さんに有益であるか胸に手を当てて考えてほしいです。
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