下の段のロッカー

先日、50を迎えた。
家族から「50歳の抱負は?」とベタな質問をされ、私はこう答えた。

「下の段のロッカー」
と。

きょとんとする家族に私は、この謎めいた答えを紐解いていった。

私が通うスポーツクラブのロッカーは2段になっている。
不思議とほとんどの利用者が上の段のロッカーを使用している
たしかに、下の段は屈まないと使えないし不便そうだ。
スポーツクラブに通い始めて1年くらい私は、皆と同じく上のロッカーばかり使用していた。

それが、先日、気まぐれに下の段を利用したのだ。
すると、びっくり。
下の段のロッカーは、使用頻度が低いためきれいだったのだ。
さらに、思ったよりも屈まなくても済むし、一旦、着替えもロッカーの扉に掛けられる。
便利できれい…なぜ、今まで下の段のロッカーを使わなかったのか。

この体験が、50歳から考えている私の生き方にぴったりはまったのだ。
私は、仕事でも、プライベートでも、下の段のロッカーを見つけなければならないのではないか。
この50年力のある優秀な人たちと対峙し、いやというほど自分の実力を思い知らされてきた。それでも、自分のような人間にだって、勝負できる場所があるはず。

それが何なのか。

人生における下の段のロッカーが、どこに転がっているのか。
アンテナを張って、探し当てなければならない。

 

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