動画スクールPAVIOSの講師をしている、大林です。
現役テレビディレクターとして、最近ではNHKの医療番組なども作っています。
動画編集をするときに、テンプレートを使うことはありませんか?
フィモーラなど、動画編集ソフトでは標準で優れたテンプレートが使用できます。
このテンプレートを使うと簡単にかっこいいおしゃれな動画を作ることができます。
しかし、使い方を間違えると、諸刃の剣になりかねません。
テンプレートが有効な案件
①オープニング
動画のオープニングには、派手なエフェクトの見栄えがする演出が要求されることがあります。
そんなときは、テンプレートを活用するのも一つの選択肢です。
ただし、派手ならばよいというわけではありません。動画のコンセプトに合うテンプレートを選択する必要があります。
クライアントから、「なんで、このオープニングにしたの?」と聞かれたときに、きちんと答えられるものを選びましょう。
②結婚式
結婚式やクリスマスなどのイベントものは、定型が決まっていてテンプレートの数も多いので上手に利用すると、効率的によい動画が制作できると思います。
③スライドショー
動画や静止画が流れていく、スライドショーもテンプレートとの相性がよいです。
テンプレートに頼らなくてもよい人はあまりいない
今、ほとんどの動画クリエイターがテンプレートを使用しています。
私も、その1人です。
同じものをゼロからAfterEffectなどで作成すると、膨大な時間がかかりますし、テンプレートと同じクオリティのものはなかなかできません。
もちろん、AfterEffectでゼロから作れるスキルがあり、デザイン力や映像の構成力で勝負できる方は、無理にテンプレートを使用する必要はありません。
しかし、その数は決して多くないという現状を私は隠しません。
テンプレートの使い方
テンプレートを使えば、素晴らしいものが作れるかと言えばそうではありません。
適切なものを選び必要に応じて加工したり、他の動画と混ぜ合わせたり工夫が必要です。
テンプレートは有効な手段です。
ただ、言い方を変えると、「手段」でしかないということです。
派手なエフェクトに頼りすぎて構成をおろそかにしていると、本末転倒です。
動画には、動画の果たす役割・使命があります。
その使命を果たすために最善の策を選び、一つの形にするのが動画編集です。
「派手に見栄え良くつくればいいだろう」
とは、決して思わないでください。
クライアントから、その要望があったとしても、“さらに…”を考えることが必要だと私は思うのです。