動画スクールPAVIOSの講師をしている、大林です。
現役テレビディレクターとして、最近ではNHKの医療番組なども作っています。
ここでは、動画制作に関する様々な話題を取り上げていますが、
今回は、『動画編集の時短テクニック』についてお話ししたいと思います。
お客さんが動画編集の仕事を依頼するときに、
同じクオリティならば、仕事が早い人に発注したいと思うのは自然なことです。
そこで、編集を効率よく進める、時短テクニックをいくつかご紹介します。
① カット記録をとる
編集に時間が掛かる案件で多いのは、撮影した素材が多い場合ではないでしょうか?
映像を探すのに時間が経ってしまいます。
私の場合、一つのシーケンスに素材を並べて図のようなカット記録をとります。
実は、見返すことは少ないのですが、素材を自分で覚える、という意味でも役に立ちます。
② 文字起こし
特に、インタビュー動画の場合、文字起こしは必須です。
以前は、素材を聞きながら打ち込んでいましたが、最近は、Premiere ProのAI文字起こしを使っています。
手順はざっとこんな感じです。
まず、テキストウインドウを開いて、文字起こしタブの『シーケンスから文字起こし』のボタンをクリックします。
すると『自動文字起こし』のウインドウが立ち上がります。
デフォルトは英語になっているので、『日本語』に変えましょう。
対談の場合は、話している声質から話者を区別してくれます。
Audioトラックは、ピンマイクの音声トラックを選択すると文字起こしの精度が上がります。
全て設定を終えたら『文字起こし開始』ボタンをクリックします。
精度はかなり高くなっています。
ただ、完璧ではありません。一度、聞き直して、意味が通じないところは、手打ちで修正することをおすすめします。
③ 粗編(あらへん)
最後は、ほとんどの人が行っていることかもしれませんが、改めてお伝えします。まず、テロップや音楽をつけずに、一旦、粗く繋いでみる、粗編を行います。画像加工や色調整も後回しにします。
カットごとに、加工、字幕、音楽など複数の作業をしていくよりも、
粗編のあと、テロップ、画像加工、音楽…
などと、同じ作業を通して行う方が、効率がよいです。
動画スクールPAVIOSでは、今回ご紹介した編集の時短テクニックのような
明日から仕事で役立つ実践的な技術を教えていきます。
興味のある方は、まず、一度、無料相談でお話しできればと思います。