先日、ウチの娘がついに、私の演出するビデオで子役出演をしました。
長年続けている、防災関係の仕事で津波に襲われる家族、という設定の映像です。
なので、娘は流されてしまう、という設定なので、親としては複雑ですが…
ずっと、こういう仕事をしているので、子役に向いているか向いていないか、というのは、
その子を見れば何となく分かります。
ウチの娘は、親のひいき目というのを差し引いても、向いている方だと思っていました。
今回、台詞はなかったのですが、
きっと台詞を覚えさせても出来ると思います。
ただ、子役にはしたくないのです。
小さい頃から、大人の世界にいるということは、
あまり望ましい環境ではないと思っていたからです。
子役はおろか、将来、娘が女優をやりたい、などと言い出したら、
きっと反対するでしょう。
反対して、どうしてもやりたいなら、勝手にやれ、と言います。
なぜなら、ああいう世界、反対されても自分の意志を押し通すくらいの頑固さがなければ、生き残っていけないからです。
だから、私は全力で反対します。
ただ、願わくば娘と軋轢を起こさずにいたい、というのが、私の心境。
だから、あまりパンドラの箱は開けたくなかったのですが、
予算の関係もあり、背に腹は変えられず、娘を起用してしまいました。
今回のことで、子役魂に火が付かないことを願うばかりです。