今回、仕事を始めて20年目にして初めてスポーツ番組を担当しました。
と、いっても、応援する側を取り上げる番組なので、本格的スポーツ番組ではありませんが。。
それでも、担当してみて感じたことは、スポーツってすげぇなってことです。
特に、今回私が取り上げたのは、パラスポーツでした。
パラスポーツは、もともと脊髄損傷で車いす生活をしていた人に、
リハビリのために取り入れられたものでした。
当時、脊髄損傷の人の多くは病院で生活をしていました。
そして、尿毒症などで短命で亡くなることも多かったため、患者として扱われていました。
その患者に、スポーツを…というのだから、大胆です。
国立別府病院の整形外科医だった、中村裕という医師が、イギリスの病院でその方法を学び、日本に取り入れたのが、
パラスポーツの発祥となったのです。
中村医師は、自分の病院に入院する患者にスポーツを取り入れたところ、
皆、生き生きと笑顔になり体が動くようになったといいます。
中村医師は、さらに、障がい者が働きやすい場所を作りました。
それが、太陽の家だったのです。
今や、名だたる企業が参画し、1000人以上の障がい者が働く、
企業体は、なんと1人の医師の呼びかけにより始まったというからすごいです。
その施設には、スポーツ施設も併設されていて、
働きながら、スポーツがしやすい環境がありました。
もちろん、障がいを抱えているので、体の残存機能を鍛える、という意味では、
リハビリかもしれませんが、
彼らは、リハビリのためにスポーツをしているわけではありません。
ただ、楽しいからしているのです。
それが、自然とリハビリになり、合併症などを防ぐことになっているのです。
楽しいからする。
結局、それが人生の基本なのだろうと思います。