半月間お籠りしている間に、すっかり季節は春になり、
プロ野球も開幕しました。
何かと暗いニュースばかりが先行していた巨人も気づけば首位。
スタートダッシュに成功しました。
なぜ、勝てているのか。
ちゃんと試合を見ていないので、偉そうなことは言えませんが、
私なりに考えてみました。
もちろん、いろんな要素が複合したのでしょうが、
「監督」ということにフォーカスを当ててみることにしました。
ざっくり言うと、原監督と高橋監督の違いです。
決定的に違うと思うところは、
原監督は、公に選手を批判するけれども、
高橋監督は批判しないというところです。
何だそんなことか…とお思いかもしれませんが、
これは選手にとってとても大きなことです。
そして、選手起用に関して、特に野手のスターティングメンバーは、
レフト以外はほとんど固定しています。
猫の目打線だった昨年とは雲泥の差です。
采配を見ると、基本的には動かない監督だな、
という印象です。
もちろん、全く動かないわけではなく、
時と場合によっては、仕掛けることもあるようですが、
至ってシンプル。
落ち着いている。
この落ち着きが、きっと原監督にはなかったように思います。
原監督はとにかく動く監督です。
奇襲もあれば、考えもつかない起用もあります。
劇薬を加えてチームを動かすタイプです。
今のところ高橋監督は劇薬を使っているように思えません。
ただ、シンプルなのです。
シンプルに今、勝てる戦力を見極めています。
そして、その千里眼こそ、高橋監督の真骨頂のように思います。
開幕前、阿部と岡本をファームに下げました。
調子が上がらないのは村田も同様でしたので、
一軍に残して併用するという選択肢もあったはずです。
しかし、スパッと判断しました。
さらに、阿部はチームの中心選手です。
肩の状態は窺い知ることはできませんが、
おそらく、去年の原監督ならば、騙し騙し使っていたレベルのように思うのです。
そこもスパッと判断しました。
有望な若手も、チームの中心選手も、
現時点で戦力になっていなければ使わない。
という明確なメッセージは、チームを安定させたように思います。
さぁ、ここからです。
シーズンは長い。
悪い時にどうするか、監督の腕の見せ所はそこにあります。
これからの高橋監督が楽しみです。