元から主体的な行動を起こすタイプではなかった。
巨人の新監督 高橋由伸である。
学生時代、何度も野球をやめようと思ったという。
そのたびに周囲の説得に遭い、翻意した。
「お前には才能がある」
彼は、人生の中で、どれほどこの言葉を受けてきたのだろう。
確かに技術はある。
スーパースターであることは間違いない。
うまい選手だ。
しかし、強くない。
選手時代の高橋由伸を見ているとそんな選手だった。
それでは、監督としての手腕はどうか？
こればっかりは、やってみなければわからない。
原辰徳も、選手時代に散々批判の矢面に立った選手だ。
プレーヤーとしては、松井や高橋由伸の方が数段上だろう。
しかし、監督としては一流だった。
ポイントは、どの段階で原野球を捨てるか、だ。
原監督は、１年目から長嶋野球を捨てた。
否定しまくって、成功した。
由伸はきっと、すぐには捨てられないだろう。
それはコーチ人事を見れば分かる。
しかし、原野球を捨てなければ、きっと勝てない。
なぜなら、由伸は原辰徳ではないからだ。
原監督の采配は、彼にしか出来ない。
そのことを、体の底から気づいて、
よーし、オレなりにやってみよう。という気持ちにいつなるかだ。
ジャイアンツは悠長に待ってくれる球団ではない。
マンUが一年で、モイーズを見限ったように、
結果が出なければ、あっさりと切られるだろう。
三年以内にリーグ優勝。
これが、最低ラインだ。
さて、どんな手腕を見せられるか。。
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