私の仕事は基本的に黒子なので、
人前で話をするということはほとんどありません。
ただ、縁あって今年から防災教育の講師をすることになり、
先日、高校生を相手に講義をしてきました。
私は防災の専門家ではありませんが、
東日本大震災を始め、様々な被災地に仕事で赴き、
被災者の生の声を聞いています。
そのことを、高校生に伝えることになったのです。
そこで、参考にしたのが、先日聞いた山中教授の講演です。
とにかく、ツカミが大切だということ、
ある程度のユーモアをちりばめなければならない、
この二つを念頭において、まずは構成を練りました。
その後、人前でしゃべり慣れていない私は、
何度も、繰り返し練習をしました。
練習の時は、嫌になるくらい言葉が出てきません。
何度やっても、失敗します。
大丈夫かな、と一抹の不安を抱えたまま、
本番に向かうと、これが、不思議なくらいに言葉が出てくるのです。
練習の甲斐があったというものです。
高校生達も、素直な子達だったので、
私の話を一生懸命聞いてくれました。
この年に、新しい挑戦をする、ということは、
なかなかできないので、貴重な経験でした。