フリーになると、しがらみもなくたくさんのところから仕事が受けられる、
と、思っていたけれども、
実際は、やれる仕事は限られてくる。
そして、不思議な事に得意先の数が減る度に、
売上げが上がるという現象が出てくる。
しかし、ここが落とし穴のような気がする。
目先の売上げが上がっていることに慢心すると、
気づいてみたら、仕事がなかった、
という事態に陥るのではないか、
と、今年は特に感じている。
そのためにどうしたらいいか、
今年は一年かけてそれを考え続けた。
そして、ようやく答えらしきものが出てきたような気がする。
答えは二つ。
一つは仕事の入り口になるような動きを研究する。
一般的には「営業」、ということになるが、
映像の仕事は、「営業」となる武器が出しにくい。
キー局の番組をがんがんやっています、というわけではない私は尚更である。
ならば、企画しかない、というのがひとまずの結論。
実績がなければ、企画書を書いて売り込もう、これが仕事の入り口。
二つ目は分身を作る。
自分と同じ事ができる人間を増やしていく。
そのために人材育成プログラムを作成しようと思う。
どれくらいかかるかわからない。
損もするだろうし、勉強させていただいてありがとう、と裏切られる可能性もある。
それでも、これをしなければ映像業界はいつまで経っても、
個人の努力と徹夜で成り立っている、原始的なところから抜けられない。
好きだからやっている、趣味の延長、のような状態から
脱却しなければならない。
この二つを来年はじっくり考えようと思う。
二つの道筋ができたならば、
起業して積極的に展開していきたい。
茨の道は始まろうとしている。