最近、ふいに学生時代のことを思い出します。
思い出すたびに、ある感慨がこみ上げてきます。
「なぜ、あれほど失敗を恐れたのだろうか」
という…
言うまでもなく、誰でも失敗はしたくありません。
先生も失敗させないための教育をします。
テストでは、○か×。
部活動でもミスをすれば、叱責されます。
「なぜ、そんな失敗をしたんだ!」
しかし、よく考えてみると、失敗をしない人間などいないのです。
その単純なことに気づくまで、私は随分時間がかかりました。
私は、失敗を恐れ、安全な道を進むことをすり込まれていました。
周りからどう思われるかばかり考えていて、自分を大きく見せていたのです。
それでも、社会に出れば、否応なく失敗します。
しかも、切ないくらい格好悪い失敗を何度もします。
大切なのは、失敗をしたときの対処、
そして、繰り返さないためにはどうしたらいいか、学習すると言うことだと思います。
さらに、失敗を笑い飛ばせるユーモア。
そういうものが、学生時代にあったならば、もっと楽に過ごせたのにと思わすにいられません。
ふいに、家族に目を転じると、我が子には失敗を恐れない人間になって欲しいと願わずにいられません。
親が出来るのは、自由に転ばせてあげられる環境を作る事くらいしかできないでしょうが。